大手法律事務所のアディーレ法律事務所に業務停止命令が出たというニュースが入ってきました。
アディーレ法律事務所は着手金を無料にする期間限定のキャンペーンを終了せずに5年近くもの間行っていたようです。
そのほかにもブラックな噂もありましたし、今回のことでアディーレ法律事務所の内部は一掃されるのでしょうか。
過払い金のCMでお馴染みになっている大手法律事務所の「アディーレ法律事務所」が2か月の業務停止の懲戒処分を受けたことがわかりました。
「アディーレ法律事務所」は、過払い金の返還に関する依頼を受ける際に着手金を無料にするといったキャンペーンを
期間限定で行うとして実施していました。
ホームページでも1か月間の「期間限定」と表示しているにもかかわらず、実際には4年10か月という期間にもわたって行われていて、期間限定は虚偽であるとされました。
去年の2月にも景品法違反として行政処分が行われていて、今回の処分は東京弁護士会によってなされたものになります。
処分内容は
・「アディーレ法律事務所」を業務停止2か月
・法人の元代表の石丸幸人弁護士を業務停止3か月の懲戒処分
となっています。
昼夜問わずいろいろな時間帯で過払い金の請求は「アディーレ法律事務所」というCMをうっていたので、
期間限定ということは知らなくても、アディーレ事態を知らない人はほとんどいなかったと思います。
実は、今回の景品法違反のほかにもブラックな噂があったりなど、内部はかなりドロドロしている話もあったりするようです。
今回「アディーレ法律事務所」に処分が下ったのは景品法違反ということですが、法律違反以外のブラックな噂もあるようです。
主に過払い金の請求が目立ちますが、法律事務所なので、そのほかの法律関係の仕事ももちろん請け負っています。
相談や依頼は電話や現地に行ってとさまざまですが、その債務者や相談者の勧誘の仕方にブラックなやり方が存在しているようです。
ワタシはアディーレではないですが、同じような過払い金の請求受付の仕事をしていたことがあるのですが、その時に電話をくれた相談者が、
「アディーレは話も聞かずにとりあえず会いに来いとしか言わなかった」
ということがありました。
依頼がないと仕事にならないので、確かに人を呼ばなくてはいけないというところはあると思いますが、
心配で電話した人に対して、自分ではわからないから専門の弁護士に会いに来い。だけでは相談した人の気分は晴れません。
逆に心配になってしまうこともあるかと思います。
また実際には過払い金の返金見込みがないにもかかわらず、着手して手数料だけ取られたというような話もでています。
おそらくそれはほんの一部なのでしょうが、法律を扱う仕事をしている人間が完全にブラックなやり方でお金を稼いでいる実態は確かに存在していたようです。
同じようなやり方をしていた司法書士法人の事務所が業務停止になったりつぶれたりしていることもありますから、
今回上がった景品法違反だけではなく、ブラックと言われている、やり方を変えないと、業務停止だけにとどまらないことも想像ができます。
過払い金請求だけでなく、その他の法律問題で心配になって相談している人のことを考えれば、法律やモラルに反したブラックなやり方はできないとおもいますがなぜなのでしょうね…。
アディーレ法律事務所は去年の2月の処分と今回の処分のほかにも処分を受けていたことがあります。
2010年の10月に「依頼を受けた2件の会社に対する破産申立を1年以上怠り、その結果、債権者に配当する財産を失わせたとして、東京弁護士会から戒告の懲戒処分」という処分を受けています。
最近では芸人を使ってCMに力を入れて過払い金請求の相談者を集めています。
過去の処分などを考えると相談する人も信用できなくなってしまうと思われます。
相談者が安心して任せられるような、法律事務所を今後は目指していってほしいですね。
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