アメリカ オハイオ州に「House Bill 29」、別名「Amy’sLaw(エイミーの法)」という
DV(ドメスティックバイオレンス)関係の法律があります。
この法律は13年前に制定されましたが、加害者が簡単に保釈されることがないところが改正されたところです。
アメリカでは古くはアラバマ州で147年前に配偶者を暴力行為の理由で懲罰する法律が制定され、マサチューセッツ
州、ノースカロライナ州、メリーランド州でも同じような法律が公布されました。
アメリカでは一般的な法律は州ごとに制定するようになっています。
DVは昔からあったんですね。
しかし、以前の法律では問題があって、エイミー・ジョーンズさんという女性が「自分のような被害者が今後
増えないように。」と訴えて講演して回り改正されました。
エイミーさんに一体何があったのでしょうか。
エイミーさんは23年前に高校時代から付き合っていたボーイフレンドのクリストファー・レゾスと結婚しましたが、
クリスは、エイミーさんに精神的な暴力を振るっていました
エイミーさんは10年くらい耐えていましたが離婚を決意し、モーテルでその話し合いをしているときに夫のクリスが、
激しくエイミーを強打しました。騒ぎを聞いたモーテルの客が警察を呼んで、エイミーさんは病院に搬送され瀕死の重傷でしたが、
一命をとりとめました。クリスは逮捕されますが、2000ドル(約23万円)を支払い釈放されます。
その後、告発されましたが、10万ドル(1500万円)で、クリスは再度、釈放されます。
3度目はエイミーさんの車にクリスは隠れて、銃でエイミーさんの頭に2発発砲して、エイミーさんは
再度、瀕死の状態になり病院に運ばれて4日後、目が覚めました。
クリスは、逮捕され刑務所行きとなりますが、クリスは、そこで会った囚人に、エイミーさんの殺人依頼をします。
しかし、それが証拠となって、クリスは有罪判決を受け、懲役30年が確定します。
夫からひどい暴行を受けたと訴えてもすぐに釈放されるんですね。
エイミーさんゆえに法律が改正されてよかったですね。
日本でもDV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律)があります。
似たような法律でストーカー規制法があります。
違いは夫婦の場合はDV防止法でもストーカー法でも適用されるところと、
法律の適用を判断する部署が違います。
ストーカー関連ニュースでは、数日前に長野市の自動車修理販売業の木造2階建ての家が全焼して焼け跡から
性別不明の2人の遺体が見つかり、フィリピン国籍の奥さんが全身やけどで病院に搬送されたことがありました。
40歳前後のフィリピン人の男からストーカー被害を受けていたという情報があります。
遺体は夫の北村昇一さんとストーカーの男かもしれません。
家庭内暴力でもストーカーでも取り返しのつかない結果になってしまったら大変ですよね。
そのために法律改正が必要なら早くしてほしいですね。