2011年にアラスカ航空のCAが人身売買を見抜き少女を救出うするということがありました。
CAであるシリアさんは、親子に見えた2人の関係に違和感を覚えて見事に少女を救出に導きました。
普通ならほぼ見抜くことはできないと思われますが、なぜシリアさんは見抜けたのか。
また彼女がとった行動とはどんなものだったのでしょうか?
2011年のある時、男性と少女がシアトルからサンフランシスコへ行く飛行機に乗っていました。
一見親子連れのような2人ですが、男性の身なりはしっかりしているのに、少女の服はボロボロ。
親がピッシっとしているのに、子供は真逆の格好をしていました。
その姿をみて、アラスカ航空のCAであるシリアさんは大きな違和感を覚えました。
また、少女は地獄を見たような青ざめた表情をしていた、男性が少女に話をさせないように何度もさえぎるようにしていました。
通常の親子のとは違う行動や少女の身なりのことも含めてかなり不自然な「親子」。
アメリカでは人身売買目的の誘拐が増えてきており、シリアさんは少女の姿を見て、人身売買に巻き込まれてしまったのでは?と直感しました。
そして、シリアさんはある行動を実行することに…。
少女が人身売買に巻き込まれたと感じたシリアさんは、男性にバレないように少女にトイレに行くように伝えます。
そして、少女はシリアさんのいう通りトイレに向かいそこであるものを目にしました。
少女がトイレに入ると、目の前鏡に「助けが必要かどうか」を確かめるためのメモが貼ってありました。
それを見た少女はメモに「助けてほしい」と書き残しトイレを後にして男性の元へ戻っていきました。
少女が残したメモを確認したシリアさんは機長に人身売買の疑いがあることを報告。
到着先の空港で待ち構えていた警察に男性は捕まえられ少女は売られることなく無事に保護されることになりました。
犯人にバレてしまえば、少女の命が危ない。また自分の身も危うくなってしまいます。
そんな危険を顧みず、少女のために起こしたシリアさんの行動が事件を解決に導いた瞬間でした。
人身売買に巻き込まれてしまった被害者の特徴は、
①制服姿の警備員を怖がる
②行き先を知らない
③不安そうにしている
④話しかけても典型的な答えのみ
という特徴があります。
反対に加害者の特徴は
①被害者を絶えず監視している
②被害者に話しかけても自分で答えようとする
③被害者の名前や個人的な情報を知らない
といった特徴があります。
2009年からはエアライン・アンバサダーズという団体は、人身売買の当事者が搭乗した場合に、CAがしっかりと探し当て報告できるように講習を行っているようです。
シリアさんがその特徴を覚えていたのかさだかではありませんが、その違和感、不自然さを見事に感じとったということです。
アラスカ航空が人身売買を防いだことで、講習はしっかりといきているということにもつながったようです。