埼玉県に住む三好フクレさんが、1歳になる息子を六本木にあるケバブ店に置き去りにしたとして逮捕されました。
逮捕の容疑は保護責任者遺棄ということです。
当時、三好フクレさんはケバブ店で食事をした後に別のお店でお酒を飲んでいたようで、
息子はお店の前の路上で泣いていたようで、警察に保護されたときの東京の気温は1.8度ほどしかなく、
1歳の子供一人では危険ともいえる状況だったみたいです。
ここで気になったのは、逮捕容疑の保護責任者遺棄という罪です。
弁護士ドットコムの解説では、
「保護責任者遺棄罪とは、老年者、幼年者、身体障害者又は病者を保護する責任のある者がこれらの者を遺棄し、又はその生存に必要な保護をしなかった罪」
とのことで、
「生命・身体に対する危険犯と解されており、3月以上5年以下の懲役に処罰される」
みたいです。
今回は、1歳の子供が寒空の下に放置され、生命に危険が伴っていた可能性があると判断されたのでしょう。
大人ですら、1.8度の中で1時間いるのはつらいですから、小さい子供はもっとつらいはずです。
そういった点から、警察も逮捕に踏み切ったのかもしれませんね。
保護責任者遺棄に関連する事件として、
・同行中の同僚がけんかをして負傷を負ったのに放置して立ち去った事件
・3日間同棲した男が相手の女性の連れ子を、女性と共謀して高速道路に置き去りにした事件
などがあると、弁護士ドットコムに載っていました。
同僚なのに保護責任者?と思うかもしれませんが、ケガを負っている状態の人を放置していたことが問題だったみたいで、「病者」に該当していたみたいですね。
後者はいわずもがな、子供を高速道路に置き去りにしていますから、三好フクレさんのようなケースに該当しているのでしょう。
ほかにも、高齢の親に対して食事を与えずに、衰弱死させたとして50代の子供が逮捕されたケースも存在します。
直接身体的、生命的に危険が伴ったものに対して保護責任者遺棄の罪が問われるようなので、
危険がなかったと判断されなければ逮捕はされないということなのでしょう。
元巨人の監督でミスターの愛称で親しまれている長嶋茂雄さんの逸話で、
息子の一茂さんを球場において帰宅してしまったというエピソードがあります。
この時には、ミスターは逮捕されることはありませんでした。
ミスターらしい話といえばそうですが、置き去りにしてしまっていますから、
逮捕されていてもおかしくはなかった状況ですね。
ただ、身体的に、生命的に危険がなかったと思われているために、
そこまで大ごとにはならなかったのではないかと今なら思えますね。
当時はまだ、そこまで子供の放置なども問題になっていなかった節がありましたし。
今回の1歳児の置き去りと一緒にするのもおかしなはなしですが、やはり子供のことは忘れないであげてほしかったですね。
ここ数年で、車の中に子供を放置して体調が悪くなったなどのニュースを聞くことが増えてきました。
自分の子供は大丈夫。なんてことは思わないで、長時間車などに放置せずに目の届く範囲にしっかりと置いておくようにしてほしいです。
悲しんでからでは遅いですからね。
しかし、ケバブ店の前で泣いていたのなら、店の人も気が付いてもおかしくはないと思うのですが、
なぜ放置されていたのかが、個人的にきになるところではあります。
三好フクレだけでなく、お店の人にも事情は聴いてほしいですね。