小学校の夏休みに異変が起きつつあります。
来年度の夏休みが静岡県の小学校では10日間しかない予定という事態になっているようです。
それも先生の残業が多いという大人の事情からです。
そんな状況の夏休み短縮化には当然反対意見がでてくるわけですよね。
ワタシとしては夏休みを短縮化することが解決策になるとは全く思えなんですけどね…。
秋休みがあるからいいという意見もあるようですが、それも関係はないんじゃ…。
スポンサードリンク
多くの地域で始まっている夏休みの短縮化。
夏休みは8/31まであるという時代はもはやなく、今では8月のうちから学校に登校しなくてはいけない時代になっています。
確かに昔も夏休みのうちの登校日などはありましたけど、そこから学校にまた通い始めなくてはいけないというわけではなく、短縮というものではありませんでした。
ですが、今や8月24日からや8月の最終週から登校が開始される学校が増えてきました。
その背景には2期制による秋休みの導入などもあるのですが、今回問題なのは小学校教師の月の平均残業時間が元の夏休み短縮化です。
問題となっているのは静岡県の吉田町の小学校で、平均残業時間は、57.6時間とされています。
この残業時間を減らそうとして夏休みの短縮化をするというものです。
来年度からは夏休みが10日になる学校があるとの情報もあります。
これが自然災害で授業が進まなかったための仕方のない措置であればよいのですが、残業時間がかさんでいることの対応だというのですから納得いかないですね。
学校側の大人の都合で夏休みが少なくなるというのは納得ができないというよりも、説得する材料になり得ません。
スポンサードリンク
ワタシがこの夏休み短縮化に反対する理由ですが、まず完全なる大人の都合であるということです。
残業時間がかさむのは確かに良くないことです。それに伴って授業時間を少なくした結果、夏休みを短縮するしかない。
これがまず間違いです。
授業時間を少なくしたのは教師の残業時間を減らすためという学校側の意向です。
勝手にそんなことをしておいて、夏休みまで少なくするというのはおかしな話です。
というか夏休みがなくなった分、教師も授業をする必要があるので、ほぼかわらないどころか逆に労働時間自体は増えているのではないでしょうか。
残業が増えているなら、仕事の量を減らすように学校全体で取り組むべきですし、それができないからと言って子供に押し付けるのは大いに間違いだと思います。
義務教育は確かに勉強をする時期ではありますが、同時に社会について学ぶ時期でもあります。小さいうちからこんなことをやっていては子供のよい成長には絶対につながりません。
学力低下が叫ばれる中で勉強をすることは大事かもしれませんが、社会のあり方とか人との関わり方とかを学ぶことも大事です。それが体感できない時点でそれは義務教育といえるのでしょうか。
勉強するだけが教育ではありません。子供の健全なる成長を促してこそ教育です。
そこを理解できないというか、ないがしろにしているようでは、夏休みの短縮化など実行したところでは理解は得られないと思っています。
まずは、大人の都合よりも子供の成長を第一に考えていくことが重要ではないでしょうか…。
スポンサードリンク
夏休みの短縮化の背景には秋休みの導入もあるみたいですね。
2期制の場合は10月ころに秋休みが1週間程度入ってきます。
それに伴い夏休み自体を1週間程度少なくして学校を再開するということが起こりました。
そもそも2期制自体、学力低下を嘆いて、国の政策として勝手に導入したものに過ぎないと思っています。
2期制にしたいがために無理に秋休みを導入した結果、夏休みが短縮されている。
学力は確かに大事です。物事を考える力は確かに大事です。ですが、子供のうちはもっと自由に育つことを目標にすることが重要なんじゃないでしょうか。
勉強に縛り付けているからこそ、子供へのストレスとなり健全な成長につながらないのではないでしょうか。
現状を考えると、2期制にしたことも秋休みを導入したことも間違いだったとしか思えません。
その結果で子供たちにしわ寄せがくるのであれば、小学校の在り方をもう一度考えるべきです。
スポンサードリンク
夏休みの短縮は大人のためにはなれど、子供のためにはほぼ100%ならないと思います。
授業時間が足りないこと、残業時間が多くなることを子供に押し付けるのではなく、まずは国に対して政策の改善をするほうが先ではないでしょうか。
子供の学力の問題の前に、物事を考える力想像力を担う力、そういったことが必要です。
でもそれは勉強だけでは絶対につくものではないです。
長期休みでいろいろな物に事に触れて磨かれるものです。
その機会を確保するためにも、夏休みを短縮化するというバカげた話はやめるべきだとワタシは思います。
スポンサードリンク