埼玉県上尾市の島村穣市長が逮捕されたというニュースが入ってきました。
島村穣市長は埼玉県上尾市西貝塚のごみ処理施設「西貝塚環境センター」の入札を巡って業者に予定している競売価格を漏らした罪に問われています。
今回の逮捕で別の罪である収賄罪もあるのではないかとの話も出てきています。
埼玉県の上尾市の市長である島村穣市長が逮捕されたというニュースがありました。
島村穣市長はごみ処理施設「西貝塚環境センター」の入札をめぐり業者に予定価格を漏らしたとして、公契約関係競売入札妨害など疑いで、逮捕されています。
警察の捜査によると。島村市長らは、今年1月に実施された西貝塚環境センターでペットボトルを圧縮成形する市発注事業の一般競争入札で、
該当業者の幹部から依頼を受けて、最低制限価格などを漏らした疑いが持たれています。
また、島村穣市長のほかにも市議会議長の田中守ら計4人が逮捕をされていて、市長だけでなく市議会までが加担していて組織的に行われていたことがわかります。
そして、今回の逮捕をきっかけに裏には収賄罪の存在が隠れているのでは?との話も出てきています。
島村穣市長は今回、「公契約関係競売入札妨害」という罪で逮捕されています。
公契約関係競売入札妨害は読んで字のごとく、「偽計または威力を用いて,公の競売又は入札で契約を締結するためのものの公正を害すべき行為」です。
これに違反したものは「3年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金 又はこれを併科」することとなっています。
単に島村穣市長が情報を漏らしただけであれば、逮捕されるリスクしかないので、そんなことをするはずがありません。
そうなると考えられるのは業者からの裏金いわゆるワイロです。
業者が仕事欲しさに島村穣市長にワイロを渡し、事前に情報を抜き取っていたと考えるのが自然な考えです。
島村穣市長がワイロを受け取っていた場合、収賄罪に問われることになります。
収賄罪は「公務員が、その職務に関して賄賂を受け取ったり、賄賂の要求や約束をする罪」となってて、
公務員やそれに準ずるものに関する罪であり、公務員が業者などから金品などの要求をすることを禁止しています。
業者が仕事欲しさに、裏金を使って情報をつかみにいっているということは暗黙の了解的な部分があると思ってはいましたが、
やはりそうは問屋が卸さないといったところなのでしょう。
今回の島村穣市長の逮捕をきっかけに各都道府県、市町村単位での収賄事件などの捜査が始まるかもしれません。
選挙も終わったばかりで世間の目が政治に向いている中での政治家の不祥事。
政治家が起こしている明るくなっていない事件発覚の引き金にもなりえそうな事件なだけに、警察の厳しい捜査が期待されます。
島村穣市長らの逮捕についてネットでは、
・氷山の一角、関係者からの通報でしょうね、、、
・役所の入札結果はネットで開示されているから
見てみるとよい
不自然なくらい僅差で入札金額が並んでいる場合があるから
・昔から臭ってました。長年の慣臭ってやつです。
・それはやっちゃいけないでしょ
・おいおい、肝心なところが抑えられていない。
予定価格作成者と経理担当部署の長くらいしか予定価格はわからないはず。そいつらはもちろんのこと、その金額を市長や議員に伝わるまでに何人も関わっている。そこが問題だ。関係者は多数いる。完全に膿を出さないと、どんどん巧妙な手口になっていく。
・とんでもない奴らだ、、、市民の気持ちは極刑相当だね。
など、上尾市議の内部ではすでに情報が出回っていたのではないか、や長年積み重なって悪い慣習となっているなどのコメントが見られます。
市民のお金を使っているわけではないにしても、市長の権限を使って私腹を肥やしていたことには違いありません。
市民の信頼や他の市町村からの市としての信頼を、島村穣市長らはこれからどうやってとりもどしていくつもりなのでしょうか。