2月5日の17時少し前に、佐賀県神埼市の住宅に自衛隊のヘリが墜落したとの情報がありました。
事故現場では陸上自衛隊のヘリコプターのAH64Dが落下。住宅を破壊して炎上していたということです。
防衛省の発表によると、「ヘリは西部方面航空隊第3対戦車ヘリコプター隊」の所属であり、乗員は2名だったとのこと。
ヘリコプターは設備後のテストフライトの飛行中だったようで、飛行中に異常があり機体が西に向かって機首から落下していったようです。
事故発覚当初は「予防的着陸」として政府は発表していたようで、これに対して世間からの批判緩和のために詭弁を講じていると非難の声が上がっています。
防衛大臣の小野寺氏は自衛隊ヘリの墜落の情報を受け取り、会見を開く際に今回の落下は「予防的着陸」と表現をしました。
予防的着陸とは、「ヘリコプターが、事故を避けるために適当な空き地などに着陸すること。ただし重大事故を避けるための緊急着陸なら別。」ということのようです。
さて、今回の墜落事故ですが、予防的着陸にあたるのかというと120%あたらないと断言できます。
事故が起きた際に現場付近で墜落する自衛隊ヘリを見ていた方は、
「墜落する前に爆発音がして壊れた機材がバラバラ落ちた後、機体はキリモミ状態で民家に墜落した」
と話していたようです。
予防的着陸は重大事故が起こらないように仕方なく不時着することですが、
今回は空中ですでにヘリが壊れている状態で、「着陸」ではなく明らかな「落下」です。
墜落は「航空機が二度と離陸できなくなるような不適切極まる手順で着陸する事」となっています。
ばらばらになって炎上しているヘリコプターが今後離陸できるのでしょうか?あり得ないですよね。
防衛大臣であるならば、間違っても予防的着陸とは言ってはいけない状況です。
すでにこの発言に対して非難が集まっているので、「情報の精査ができていなかった」そんな言い訳が簡単に想像がつきます。
墜落による住民被害は最小限になっているとのことみたいですが、今後防衛大臣は事故に対しても、
発言に対してもどう責任をとっていくのでしょうか。
今回の「墜落」に関してのネットの反応は
・防衛省の用語だと墜落=予防的着陸なんだろうか?発表内容おかしいだろ。
・予防的着陸とか使うな。民家に墜落炎上してるのに、そんな組織防衛の為の言葉を
・予防的着陸、着陸炎上。この防衛大臣は現実を直視できない馬鹿ですね。愚か者と言って良い。言説が明らかに転進、玉砕と同様になっている。本当にこの国ヤバイよ。
・住宅に激突して煙モウモウと上がってる状態でなにが「予防的着陸」だよ。言葉変えたら現実がなくなんのかボケが
・民家に住民の方が居なくて本当に良かった…。 それにしても小野寺防衛大臣、いくら墜落と認めたくないからと言って、「予防的着陸」と言い張るの
はおかしい。どう見ても墜落、無理がありすぎる。
・防衛省としては「とりあえず、予防的着陸と言っておけば許される」的な風潮でもあるんだろうか。それなら、まだ「原因を究明中」と言っておうた方がいいと思うんだけど。
など批判的かつ国の発言としてはおかしいという意見がやはりかなり多い状況です。
大臣はその後、ごまかすのは無理だと思ったのか、着陸炎上、住宅に落着と表現を改めていたようですが、
逆に火の勢いを強める結果になっています。
国の重大な事故を隠そうとするって本当に信じられないですよね。
事故の究明の前に国の隠ぺい体質の改善究明をするべきではないでしょうか。